「しなやかに生きる」というのが、「環境に適応する」「自分が変わる」など、さまざまな要素があって大切なことに立ち返ることができたという感覚になりました。
「そもそも、環境に適応しないといけないのか?」「そもそも、環境変化を受け入れないといけないのか?」「やらねばサイクル」→「やりたいサイクル」にするにはどうすればよいのか、といったあたりまえのことをじっくりと考えることができました。
『ビジョンプロセシング―ゴールセッティングの呪縛から脱却し「今、ここにある未来」を解き放つ』のレビュー・感想


創発的な時代においての組織システム、目標設定のやり方が今までとは大きく異なってくることがわかりました。特に各論(U理論、OODA、シナリオプランニングなど)は少し学んだことがありましたが、久しぶりに触れたこと、そして著者の流れの中で使い方を学べたことは良かったです。一方、実際にアウトプットしないとわかりにくい、情報量が多くて消化できていないとも思いました。

外部環境の説明から始まり、ゴールセッティング手法の限界に触れたうえでビジョンプロセシングの紹介に入る流れが分かりやすかったです。所々に調査結果や理論の説明を入れつつ、具体的な実践方法も詳しく記載されており読みごたえがあります。
ゴールを設定しその到達を目指す手法ではなく、不確実な中で未来の捉え方を変え、今この時の行動・プロセスに注力する、という著者の考えに個人的に共感できました

全体的には、難しいこと言ってないと思いますが、実務におとしこむとき、どうするのか見えませんでした。
一人で読むより、みんなで読んだほうが気づきが多そうな書籍です。

ビジョンの概念を著者が再解釈して、解説してくれている
深く解説してくれているためか、難解だし高尚であると感じた
実践に繋げるためのは相当難しいのではと思う
著者のような優れたコンサルタントがいないと普通の組織では理解、浸透が厳しいのでは?

久々にボリュームのある本だった。本気で読みました!
時代が変わっていることに気づく必要があり、PDCAでは通用しないステージになっていることを認識。
難しい時代だからこそ人と組織の内面を考えたり、本当に大事なことを心から願う声として共有したりやってみることはとっても大事と思った。
本を読む前にSOUNDメソッドを通じたチームビルディングを自社で実践していたため、腹落ちしやすかった!

VUCA時代とよく言われるものの、本書が示しているようにVUCAワールドと呼ばれる現代はいったいどういう時代なのかをクネヴィンフレームワークを用いて解説されており、その整理と考え方だけでも学びになった。その状況の中で本当に大切なこととして「心の羅針盤」「本質的な課題」が挙げられており、パラダイムシフトへと繋がる流れは非常に参考になった。

何が起こるかわからないこの世の中において、いかにしなやかに自分や組織を変えていくか、ということのヒントをもらえたような気がします。
この本に記載されている事象が、今まさに自社で直面している問題がたくさんあったので、非常に”当事者意識”をもって読むことができました。